2016年1月16日追記 しばらく使っていなかった為、Vodafone Italyは失効させることにしたため今後この記事を更新することはありません。当ブログでは、英語で設定画面等が見られるVodafone Ireland SIMをヨーロッパ周遊向けとして引き続き推薦いたします。 |
2016/8/21追記:VodafoneイタリアのプリペイドSIMは、言語面や入手の手間などを考慮し現在お勧めしていません。当ブログのお勧めはVodafoneアイルランドのプリペイドSIMです。下記の記事をご覧ください。
- アイルランド Vodafone IrelandプリペイドSIM 情報(3) 2016年夏
- アイルランド Vodafone IrelandプリペイドSIM 情報(2)
- アイルランド Vodafone IrelandプリペイドSIM 情報
Europasimにて注文したVodafone ItalyのSIMが届きましたので、情報をまとめたいと思います。
Vodafone Smart Passportについて
注文した時の記事でも簡単に書きましたが、Vodafoneイタリアから販売されているプリペイドSIMカードで、ヨーロッパの多くの国と地域でデータ定額サービスを提供しています。
定額料 | 3ユーロ/1日*1 |
---|---|
上記定額料に含まれるパッケージ | |
データ通信量 | 500MB*2 |
通話料 | 25分*3 |
SMS | 50通 |
*1:1日の定義はイタリア現地時間です。夏時間中は特に1日の定義時間に注意が必要です。
*2:500MBまでは速度制限なし、それ以降は32Kbpsに速度制限。
*3:対象国同士での通話が発信25分、着信25分ぶん含まれています。
Smart Passport対象国・地域
定額サービスの対象国・地域は次の通りです。(2014年4月27日現在→2014年8月10日更新)
国 | 注記 | |
---|---|---|
Albania | アルバニア | |
Andorra | アンドラ | |
Austria | オーストリア | |
Belgium | ベルギー | |
Bulgaria | ブルガリア | |
Croatia | クロアチア | |
Cyprus | キプロス | |
Czech Republic | チェコ | |
Denmark | デンマーク | |
Estonia | エストニア | |
Faroe Islands | フェロー諸島 | |
Finland | フィンランド | |
France | フランス | |
French Guiana | フランス領ギアナ | |
Germany | ドイツ | |
Gibraltar | ジブラルタル | |
Great Britain | イギリス | |
Greece | ギリシャ | |
Guadalupe | グアデロープ | |
Guernsey | ガーンジー島 | |
Hungary | ハンガリー | |
Iceland | アイスランド | |
Ireland | アイルランド | |
Isle of Man | マン島 | |
Italy | イタリア | 自国サービスとして料金体系が異なります。 |
Jersey | ジャージー島 | |
Latvia | ラトビア | |
Liechtenstein | リヒテンシュタイン | |
Lithuania | リトアニア | |
Luxembourg | ルクセンブルグ | |
Malta | マルタ島 | |
Martinique | マルティニーク島 | |
Netherlands | オランダ | |
Norway | ノルウェー | |
Poland | ポーランド | |
Portugal | ポルトガル | |
Reunion | レユニオン島 | |
Romania | ルーマニア | |
Saint-Barthélemy | サンバルテルミー島 | |
Saint-Martin | サンマルタン島 | |
Slovakia | スロバキア | |
Slovenia | スロベニア | |
Spain | スペイン | |
Sweden | スウェーデン | |
Switzerland | スイス | |
Turkey | トルコ | |
USA | アメリカ | 期間限定で試験サービス中だが2014年度中に期限が2回延長され流動的。 |
Canada | カナダ | 期間限定で試験サービス中だが2014年度中に期限が2回延長され流動的。 |
地図にすると下の様なエリアがサービス対象になっています。(あくまで対象国の国を色づけしたのみ。)
購入方法
- イタリア国内のVodafone Storeで購入
- Europasimにて購入
- Mobipassportにて購入
私はイタリアに行く予定がしばらく無かった為、Europasimにて購入しました。購入の際の記録は別記事にて。
利用方法
EuropasimにてSIMを購入した場合はアクティベーションとSmart Passportは加入した状態でSIMが送られてきますので、特に設定する項目はありません。しかし利用するAPNによってプランが自動的に変わるようなので注意が必要です。
APN | サービス名称 | 注記 |
mobile.vodafone.it | Smart Passport | iPhone以外の場合。 |
iphone.vodafone.it | Smart Passport | iPhoneの場合。APNは自動設定されます。 |
web.omnitel.it | Internet Passport | イタリア国内500MB/2ユーロ それ以外の対象国では1GB/6ユーロ |
My Vodafoneアプリ
iPhoneとAndroid向けにMy Vodafoneアプリが提供されています。
なお、iPhone版はダウンロードにあたりイタリアのApple IDが必要です。以前と違いApple IDはクレジットカードの登録無しに作れる様になっていますので、iTunesでダウンロードする際に新しいIDを簡単に作成できます。
ただ、アプリを使わなくてもスマートフォンからhttp://my190.vodafone.it/にアクセスすればアプリとほぼ同様の操作体系で同じ事が出来ますので、Apple IDを新たに作るのが面倒であればこれをiPhoneのホーム画面に追加、しておくだけで良いかもしれません。
My Vodafoneアプリのスタートアップ画面。残高が表示されています。
My Vodafoneへの登録
チャージは次項目にある通りMy Vodafoneへの登録なしにできますが、My Vodafoneに登録しておくと残高やデータ使用量を簡単に参照できるため便利です。
登録にあたっては、納税者番号(Codice fiscale)が必要です。Europasimで購入した場合はアクティベーションをあちらでする際に納税者番号を生成している様です。メールで問い合わせを行えばどういった納税者番号でアクティベーションしたのかを知る事が出来ます。
私はアプリ経由で新規登録を行いました。
アプリを起動(もしくはスマートフォンから直接http://my190.vodafone.it/にアクセス)すると上記のような画面が出ます。新規登録の場合はRegistratiを選択します。
アプリからの登録を行ってもSafariで自動的に登録ページが開きます。入力項目は次のとおりです。
- Username:ユーザー名
- Password:パスワード
- Verifica Password:パスワード再入力
- Email:メールアドレス
- Conferma Email:メールアドレス再入力
- Domanda segreta:パスワードリマインダーの設定(秘密の質問を選ぶ)
- Risposta segreta:秘密の質問の答え
- Ho letto e accetto termini e condizioni:利用規約に同意、これにチェックを入れないと先に進めません。
入力が完了したらAvantiを選択すると確認メールが送信されてきます。
入力メールにあるClicca qui(ここをクリック)を選択して登録作業を進めます。
この画面ではNumero di telefono(自局電話番号)を入力します。国番号の+39は不要。
次の画面での入力項目は次のとおり。
- Nome:名
- Cognome:性
- Codice Fiscale/Partita IVA:納税者番号
ここで納税者番号を入力する必要があります!
入力が終わったらConfermaを選択。
この画面に遷移するとほぼ同時にSMSが送られてきます。SMSは日本でローミング中でも送られてきますので、日本国内でもMy Vodafone登録が可能です。(実際に日本でNTT DOCOMOローミング中に行っています。)
この画面での入力項目は次のとおり。
- Numero di telefono:自局電話番号
- Codice di sblocco che hai ricevuto per SMS:SMSで送られてきた確認番号を入力。上記画像ではマスクしていますが、6ケタの確認番号でした。
- Leggi~:個人情報の取り扱いについてを読みました→Si(Yes)を選択、で良いはずです。この訳はあまり自信がありません。
上記を入力したら、Confermaを選択。
コードが合っていれば、この画面に遷移して登録完了です!
PC版も同じIDでログインが出来ますのでいくつかPC版の情報を紹介します。
スタートページ。右下のRicaricaからチャージが可能。(後述)
SIMの詳細。電話番号や有効期限等が確認できます。
契約中のオプション一覧。Smart PassportがAttivo(有効)になっている事が確認できます。
クレジットカードによるチャージ
日本でもクレジットカードによるチャージが出来るのがこのSIMの最大のメリットです。Europasimで購入した場合、業者経由でもチャージが出来ますがVodafone.itのページから直接チャージできるので、わざわざ手数料を払ってまでする必要はありません。
My Vodafoneアプリによるチャージ
My Vodafoneアプリからチャージが出来ます。アプリのRicarica One Clickというメニューを選択します。
ここで番号を入れてAvantiと先に進めようとするとうまく進まないので、スクロールしてAvantiボタンの下にあるRicarica con Paypal o Amexを選択します。
するとPaypalでのチャージ入口にたどり着きますのでこの画面では下記情報を入力します。
- Importo della ricarica:チャージする量を選択。最低5ユーロ~最高100ユーロの間で選択が可能。
- Numero Vodafone da ricaricare:自局電話番号を入力
- Converma il numero inserito:自局電話番号を再入力
入力が終わったらAvanti、で次へ。
次の画面でPayPalのタブを選択するとこの画面になるので、Accettoを選択しConfermaを選択。
PayPalのアカウントログイン画面に遷移します。今回は5ユーロチャージします。ログイン情報を入力しAccediを選択。
ログインすると確認画面になりますので、Pay Nowを選択。
チャージ完了の画面。メールでの控えが欲しい場合はInserisci il tuo~の項目にメールアドレスを入力し、Inviaを選択。
メールを送信しました、の画面です。
5ユーロ無事にチャージされました。
Vodafoneウェブサイトからのチャージ
PCサイトからもリチャージが下記の手順で可能。
Vodafone Italyのサイトにアクセスし、右下の Ricarica Onlineを選択。
この画面で入力するのは下記の項目。
- Taglio ricarica:チャージする量
- Inserisci numero di telefono:自局電話番号
- Conferma Numero:自局電話番号再入力
- Vuoi ricevere una notifica sull’operazione?:チャージした後確認メールが必要な場合はメールアドレスを入力。
Dati Pagamentoの所でPayPalを選択すると下記画面に。ちなみに、AMEXやVISAで直接払えるか一応試しましたがハネられてしまいました。
Accediを選択。
右上の言語選択から英語に表示言語を変更できます。これ以降はアプリで支払をした時と大体同じです。(…この先スクリーンショットを撮り忘れたので画面のご紹介が出来ません。。。)
今回は10ユーロチャージしました。
なお、どちらの方法でチャージを行ってもPayPalを介しているからか残高の反映には少し時間が掛かります(10分程度)。
利用記
ドイツ編(2014年5月)
2014年5月、ドイツを訪れた際にVodafoneのSIMカード購入後、初めてローミング利用をしました。
到着後電源を入れてすぐにVodafone.deの3G電波を掴み、ローミング状態に。iPhoneでは、国際データローミングをオンにしておかないとデータ通信が出来ませんので注意です。
SMSでSmart Passport対象である旨メッセージが来ました。
Stai usando Smart Passport. Hai 50 Minuti (25 effettuati e 25 ricevuti), 50 SMS e internet illimitato da usare in Europa entro le 24.00 di oggi (ora italiana)
(訳)Smart Passport対象国です。ヨーロッパでの50分の通話(着信25分、発信25分)と50通のSMS、そして無制限のインターネットデータ通信が本日24:00まで可能です。(イタリア時間)
※私はイタリア語できませんのでもちろんGoogle翻訳に頼っています。
さらに、次のようなメッセージもしばらくたってから送信されてきました。
Grazie a Smart Passport, inclusa con la tua offerta base, sei davvero senza pensieri anche in Germania. Paghi 3 euro al giorno e hai 50 minuti (25 effettuati e 25 ricevuti), 50 SMS e Internet illimitato. Se non usi il telefono non paghi nulla. Per navigare abilita il Roaming Dati nelle impostazioni del tuo telefono. Controlla la tua spesa chiamando il numero gratuito 414 o *123414#. Per disattivare Smart Passport chiama gratis il 42071 o +393482002071.
(訳)Smart Passportで、まるでドイツにいるとは思えないでしょう。1日3ユーロの支払いで50分の通話、50通のSMS、そして無制限のインターネットを利用できます。使用しなければ支払いは必要ありません。使用するにはお使いの端末でローミングをオンにしてください。利用料金を確認するには414もしくは*123414#に電話してください。Smart Passportを無効にするには42071もしくは+393482992971に電話してください。
※利用料金の確認、としている部分は原文では「利用料金のコントロール」となっているので、414に電話した時何が起こるのかは不明。データ使用量だとかをアナウンスしてくれるのか?このあたりはアプリで確認をしていた為試していないので分かりません。
アプリでのデータ通信料確認画面です。
ドイツではイタリアと同じ時間(中央ヨーロッパ標準時/滞在時は夏時間)の為、1日の区切りが分かりやすく、Vodafoneからのメッセージの通りデータ通信環境からしてドイツにいるとは思えない位でした。
500MBの高速通信+それ以降低速(32kbps)に制限のはずですが届いたSMSには無制限のインターネット、と記載があります。500MBを超過する事が無かった為実際にどうなるのかは試す事が出来ませんでした。
ドイツ滞在中、主にGoogleマップや観光地情報等を検索したりと結構な活用頻度であったものの、丸1日使って100MB行くか行かないか、といったところでした。よって500MBの容量があればまったく不自由しないと思われます。
さらに、もし万が一容量を超過したとしても通信が制限されたり追加料金がかかる訳ではなく低速(32kbpsなので、”超”低速?)に制限されるのみですから、GoogleマップやSafariでの情報検索は快適とは言い難い可能性があるものの、LINE等のメッセージアプリ等の使用にはおそらく支障がないでしょう。
アメリカ編(2014年5月)
ドイツから帰国した後すぐにNYへ渡航したので、その時もVodafone ItalyのSIMでローミングを行いました。
こちらもすぐにAT&Tの3G電波を掴み、ローミング開始です。
メッセージ内容はドイツ編とほとんど同じですが、アメリカでも使える様になりました!といった内容になっています。
アプリでの容量確認画面です。
最終日18時発のANA1009便で帰国したのですが、訪問時はちょうど米国東部夏時間と中央ヨーロッパ夏時間がマイナス6時間だった為、1日の切り替わりがNY時間の18時だったのでちょうど良かったです。
AT&Tのほか、T-Mobileの2G(EDGE)電波を掴むこともありました。ドコモ、ソフトバンク等のキャリアが行っている国際ローミングにおけるパケット定額サービスのように、ローミング先キャリア限定ではないのもVodafone Italyのメリットでしょうか。
現在の所、アメリカでのローミングでSmart Passport対象になるのは2014年6月15日までの試験サービスと記載がありますが、ヨーロッパ+アメリカでデータ通信定額のローミングが使用出来れば個人的には渡航先の9割をカバー、といった感じなので6月15日以降もぜひ継続して欲しいと思います。(東南アジアも行きますが、台湾、シンガポール等はSIMの入手や入手後の番号維持が簡単なのでローミング利用をする必要がないと考えています。)
iPhoneのデータローミングオンについて
このSIMカードをドイツ、アメリカで使用した後日本へ戻る直前の便の搭乗ゲートで普段使用しているSoftbankのSIMに入れ替えたのですが、滞在中ずっとデータローミングをオンにしていた事をすっかり忘れていました。
すぐに気づいてデータローミングをオフにすべく設定を確認した所、既にデータローミングがオフになっていました。
この事から、おそらくiPhoneではSIM毎にデータローミングのオン/オフを記憶しているのかと思われます。
SIMカードには直接関係ありませんが、地味に便利だと思いましたのご紹介。ただし、SIMカードを入れ替えたらデータローミングのオン/オフは都度念のため確認するようにした方が良いかと思います。
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