※こちらの記事は以前https://blog.starways.jp/2010/01/eu_importduty_for_videorecordable_dsc/のアドレスにて公開していた記事を復旧させ加筆したものです。
近年販売されているデジカメは、コンデジですらフルHD動画の撮影に対応していますね。ただ、多くは連続録画時間は10分や29分とうたっています。なぜデジカメ動画が10分/29分の連続録画制限があるのか、少し調べてみたのでメモです。
すこし資料が古いのですが、まずはこちらの記事をご覧ください。
欧州連合がデジカメに4.9%の関税賦課へ,早ければ2007年6~7月に施行
動画の録画制限はEUの関税がらみが原因とみてほぼ間違いないようです。
お次はこちらの資料。
経済産業省のEU関税に関するレポート(PDF注意)
このレポートの146ページ~によれば、EUは以下のように輸入関税を課しているようです。
・デジタルカメラ0%
・デジタルビデオカメラ4.9%
そして、EU圏内にあまりデジカメメーカーが存在しないことをいいことに(?)デジカメに対して動画撮影機能がついている場合はデジタルビデオカメラの税率を適用する、と言い出した、という訳なんですね。
境目というのが、録画される動画が
・画質が800×600ピクセル以上
・連続録画時間が30分以上
・23fps以上
をすべて満たすもの、とされているので、29分に留めることでこの条件をぎりぎりオーバーしないようにしているようです。
それにしても、EUめ…という感じなのですが実際の所iPhoneのように世界共通ファームウェアで出荷しているわけではないんだからメーカー側も日米向けは制限をなくす等してもらいたいものですね。